Overview
Insurgencyのデディケイテッドサーバーの建て方を解説します。Windows向けに制作されておりますので、Linux系の方はご注意ください。
第1章:サーバーの建て方(基礎編)
この章では、ゲームモードはcheckpointのみ、最大8人coopの基本的なデディケイテッドサーバーの建て方を解説していきます。
1-1. まず始めにインストールしておきたいアプリ
Notepad++はサーバーのセッティングファイルを編集する際に非常に便利なテキストエディターですので、まずはNotepad++をインストールしてから、サーバーを導入することをお奨めします。
また、テキストエディターには他にもSublime Textなどもありますので、ご自身で使用したいものをお好みで選んでください。
[ Notepad++ ]
[link]
[ Sublime Text ]
[link]
1-2. ポートを開放する
Insurgencyのサーバーに必要なポートは27005と27015で、UDPとTCPの両方です。
ポート開放の方法については、ルーターによって設定が異なるので、
自分が使用しているルーター名で調べてみてください。
1-3. サーバーファイルをダウンロードする
steamクライアントのライブラリからツールを選びます。
“Insurgency Dedicated Server”をダウンロードし、インストールします。
1-4. サーバーの起動用ファイルを作成する
インストールが完了したらフォルダを確認してください。
Insurgency Dedicated Serverというフォルダがインストールしたサーバーファイルのあるディレクトリです。
環境によって異なりますが、一般的には下記のようなディレクトリになっていることが多いです。
サーバーのセッティングはここを基点として行いますので、このフォルダにアクセスしやすい状態にしておくと便利です。
まずこのフォルダを開くとサーバーを起動するためのファイルsrcds.exeがありますが、
このsrcds.exeをそのまま起動しても正常に動作しません。
サーバーを起動するためのバッチファイルを用意する必要があります。
まず、srcds.exeのあるディレクトリに新規テキストファイルを作成します。
作成した新規テキストファイルのファイル名を“Startup”に変更し、拡張子を“.bat”に変更します。
具体的には以下のようになります。
この“Startup.bat”をテキストエディターで開き、以下のコードをペーストして保存します。
なお、改行する必要はありません。
個々のコマンドについては以下の通りです。
以上でサーバー起動用ファイルの作成は完了です。
マップや最大プレイヤー数などは必要に応じて変更してください。
基本的には常にこのバッチファイルからサーバーを起動することになります。
1-5. サーバーのセッティング
次に、基本的なサーバーのセッティングを行います。
まずは下記のディレクトリまで移動します。
移動したら、まず始めに新規テキストファイルを作成します。
作成した新規テキストファイルのファイル名を“server”に変更し、拡張子を“.cfg”に変更します。
具体的には以下のようになります。
この“server.cfg”をテキストエディターで開き、以下のコードをペーストして保存します。
以上でサーバーのセッティングは完了です。
サーバー名やパスワード、ゲーム参加人数などは必要に応じて変更してください。
1-6. ゲームモードのセッティング
次に、ゲームモード(checkpoint)のセッティングを行います。
サーバーのセッティング時と同様に、まずは下記のディレクトリまで移動します。
移動したら、まず始めに新規テキストファイルを作成します。
作成した新規テキストファイルのファイル名を“server_checkpoint”に変更し、拡張子を“.cfg”に変更します。
具体的には以下のようになります。
この“server_checkpoint.cfg”をテキストエディターで開き、以下のコードをペーストして保存します。
以上でゲームモードのセッティングは完了です。
各数値は必要に応じて変更してください。
1-7. サーバーの起動と終了
ここまでで基本的なサーバー設定は全て完了しました。
先ほど作成した“Startup.bat“からサーバーを起動すれば設定した通りに稼動します。
サーバーを終了したい時には“quit”と打ち込んでエンターを押すことで終了出来ます。
第2章:カスタムマップの導入
この章では、1章で構築したサーバーにワークショップ経由でカスタムマップを導入する手順を解説していきます。
カスタムマップを導入する手順は他にもありますが、
この手順で導入することで、カスタムマップファイルがクライアント側に自動でダウンロードされるようになりますので、クライアント側にとって非常に便利です。
2-1. ワークショップを有効にする
カスタムマップを導入するためには、サーバーのワークショップ設定を有効にする必要があります。
デフォルトでは無効となっていますので、以下の手順で有効化してください。
第1章で作成した“Startup.bat”をテキストエディターで開き、下記のコマンドを追加します。
実際に追加すると以下のようになります。
2-2. サブスクライブのセッティング
次に、サブスクライブのセッティングを行います。
まずは下記のディレクトリまで移動します。
移動したら、まず始めに新規テキストファイルを作成します。
作成した新規テキストファイルのファイル名を“subscribed_file_ids”に変更します。
拡張子は“.txt”のままでかまいません。
具体的には以下のようになります。
この“subscribed_file_ids”にサーバーに導入したいカスタムマップのIDを記述することでサブスクライブのセッティングが出来ます。
一例として以下のカスタムマップを導入してみましょう。
[link]
“subscribed_file_ids.txt”をテキストエディターで開きます。
上記のワークショップのページを開き、URL末尾の“id=426720530”の数字部分を“subscribed_file_ids.txt”に記述します。
具体的には以下のようになります。
これだけでは管理がし辛いので、ワークショップのタイトルを以下のようにコメントアウトで追加し、保存します。
以上でサブスクライブのセッティングは完了です。
注意事項:他のカスタムマップを追加する場合は必ず改行して記述するようにしてください。
2-3. カスタムマップをダウンロードする
サーバーにカスタムマップのファイルをダウンロードさせます。
もしサーバーを構築しているPCでsteamクライアントを起動しているのであれば、steamクライアントを終了してください。
終了したら、“Startup.bat”からサーバーを起動してください。
以下のように表示されればダウンロードは完了ですので、“quit”と打ち込みサーバーを終了させてください。
2-4. マップサイクルファイルのセッティング
まず始めに、カスタムマップサイクルファイルの作成を行います。
下記のディレクトリまで移動します。
移動したら、新規テキストファイルを作成します。
作成した新規テキストファイルのファイル名を“mapcycle_checkpoint_custom”に変更します。
拡張子は“.txt”のままでかまいません。
具体的には以下のようになります。
この“mapcycle_checkpoint_custom”をテキストエディターで開き、公式マップのリスト及びゲームモードをペーストします。
マップは一行ずつ区切ってください。
具体的には以下のようになります。
次に、“mapcycle_checkpoint_custom.txt”にカスタムマップのファイルネームを追加するために、先ほどダウンロードしたカスタムマップのファイルネームの確認作業を行います。
下記のディレクトリまで移動します。
移動したら、以下を参考にしてファイルネームを確認し、コピーしてください。
開いたままの“mapcycle_checkpoint_custom.txt”に、先ほど確認したファイルネームとゲームモードを追加し、保存します。
具体的には以下のようになります。
以上でカスタムマップサイクルファイルのセッティングは完了です。
注意事項:他のカスタムマップを追加する場合は必ず改行して記述するようにしてください。
2-5. マップサイクルファイルを指定する
先ほど作成したカスタムマップサイクルファイル“mapcycle_checkpoint_custom.txt”をサーバーに読み込ませるために、サーバーファイルを編集し、読み込むカスタムマップサイクルファイルを指定します。
まず始めに、第1章で作成した“server.cfg”をテキストエディターで開き、以下の部分を編集してください。
“mapcycle_checkpoint.txt”の部分を先ほど作成したカスタムマップサイクルファイルのファイルネームに変更してください。
変更後は、以下のようになります。
以上でマップサイクルファイルの指定は完了です。
2-6. サーバーの起動とマップ変更
ここまででカスタムマップの導入作業は全て完了しました。
“Startup.bat”からサーバーを起動することで、カスタムマップを使用出来る状態になります。
サーバーを起動後、下記のコマンドを入力し、エンターを押すことで導入したカスタムマップに変更することが出来ます。
注意事項:不具合が発生する場合があるので、起動時のマップにカスタムマップを指定しないでください。
ex. 最後に
プレイ可能人数を16人にする方法については、今後このガイドに追記か、新規ガイドを作成して解説できればと考えています。