Overview
<初心者~中級者向け> [更新2020/06/08]ミニオンマスターズを始めたけど、思うように勝てないあなたへ送るガイド。要因は敵ユニットへのマナの無駄遣いです。このガイドでは、マナの無駄遣いを避けるため、各盤面におけるスペルやミニオンの効率的な出し方を考えていきます。より少ないマナの運用を目指せば、自ずと勝ち進めます。
概要
もっと日本人でミニオンマスターズをプレイする人が増えてほしいと思い、ガイドを作成しました。
・少ないマナで敵を倒せれば勝てる (カウンターと呼ぶ)
・そのためには、どうすれば少ないマナで相手ミニオンを倒せるか覚える必要がある
・常にカウンターができていれば、マナ余りの状態を維持できる。
→勝ちにつながる
はじめに
ミニオンマスターズを始めて操作も慣れてきたあなたは、次はどうやって上のランクに勝ち上がるか、ということを考えると思います。
しかし、
やみくもに橋の前にミニオンを召喚したり、
マナが溜まったらすぐにミニオンを出しているのでは、
中級者や上級者に勝つことはできません。
では、初心者と上級者は何が違うのか?
それは、相手ミニオンに対して、最適なスペルもしくはミニオンを召喚しているからです。
これを「カウンター」と呼ぶことにします。
筆者は、ミニオンマスターズというゲームは、「マナの削り合い」だと思っています。如何にして相手にマナを無駄遣いさせるか、もしくは如何に相手よりマナを使わないか、これが勝利の鍵だと考えています。
上級者ほどカウンターができているため、マナを使わない状態を保っています。もし自分が5マナ無駄遣いしたとすれば、相手は5マナ余っているので、5マナのミニオンを自分より多く出すことができ、結果として自分のタワーが攻撃されることになり、負けることになります。
筆者はカウンターを意識することで、Contender到達、リーダーボードにたまに載るくらいにはなれました。
そこで、本ガイドでは、いくつかの具体的な盤面において、効率的なカウンターについて検討していきます。
みなさまの参考になれば幸いです。
日本語wikiも参考にしてください。
[link]
カウンターとは? ~ミニオンの特性と勝敗関係~
※この章はusiro[jP]氏に協力を頂きました。
カウンターを考えるには、ミニオンの特性を覚えておく必要があります。
ミニオンは、以下の特性に分類できます。
攻撃: 近接 or 遠距離
移動: 地上 or 空中
HP: 大、中、小型
各ミニオンはそれぞれに対し得手不得手があります。
もし相手に不得手なミニオンを召喚してしまうと、すぐやられてしまい、マナを無駄遣いしてしまします。
例えば、Warrior, scrats hordes, crystal arcanist について、それぞれの関係は以下のようになります。
warrior >> crystal arcanist >> scrats hordes >> warrior
ここで、A >> B とは、AがBに強い、という意味です。
詳しく見ていきましょう。
まず各地上ミニオンの特性を考えます。
Warrior: 近接、地上、中型
crystal arcanist: 遠距離、地上、小型
scrat : 近接、地上、小型
次に、各ミニオンの強さ関係を見ていきましょう。
warrior >> crystal arcanist
WarriorはHP 400と高いので、crystal arcanist の攻撃を数回受けても倒れません。そのため、Warriorに接近されたcrystal arcanist はかんたんにやられてしまいます。
※画像ではcleaverですが、warriorに置き換えてみてください。
crystal arcanist >> scrats hordes
crystal arcanistは範囲攻撃なので、scratsの大群を一撃で倒します。
scrats hordes >> warrior
scrats hordesはwarriorを取り囲み、大群で攻撃を与えます。それに対し、warriorは一度の攻撃は比較的強いですが、攻撃速度が遅いので、scratsたちを倒し切る前にやられてしまいます。
以上のことから、それぞれのミニオンは三すくみの関係にあることがわかります。
つまり、マナを効率よく使うとは、この三すくみの関係を覚えておき、それぞれのミニオンをかんたんに倒せるミニオンを召喚すること、を意味します。
次に、地上ミニオンと空中ミニオンの関係について検討しましょう。
対空能力のないミニオンに対し、空中ミニオンは一方的に攻撃できます。
つまり、空中>>地上の関係にあります。
例1: Dragon whelp (3マナ)>> scrat hordes (3マナ)
scrat hordesに対するカウンタを考えてみましょう。
scrat : 近接、地上、小ミニオン
という特性です。
例えば、以下の盤面を見てみましょう。
scrat hordesに対し、dragon whelpが向かっています。
scratは対空能力がないので、一方的に攻撃されます。
つまり、カウンタになっています。
効率的なスペルの使い方1 ~Lightnig Boltの例~
この章では、具体的ないくつか盤面において、スペルを使うべきか考えていきます。
<目標>
より少ないマナで相手ミニオンを倒す
<手札と盤面>
自分の手札: Lightning Bolt (4マナ)
相手: 1グループだけミニオンを召喚している
Q. 以下のミニオンのときにスペルを使うべきか?
1. Warrior
X
理由: Warriorは3マナである。
Lightning Boltは4マナなので、1マナ損である。
そのため、使う必要はない。
2. Stan rancers
X
理由: Stan rancersは4マナであるが、1体は2マナ。
Lightning Boltは4マナなので、2マナ損である。
そのため、使う必要はない。
3. Colossus
◯
理由: Colossusは9マナである。
Lightning Boltは4マナなので、5マナ得である。
明らかな得であり、Colossusに対して有効なミニオンは少ないため、
最優先で使用するべき。
4. Arcane Golem
△
理由: Arcane Golemは3マナである。
Lightning Boltは4マナなので、1マナ損である。
マナで考えれば損なので、使用すべきではないのか?
しかし、MasterのMilloweenはスペルを使ってGolemを育てるのが主戦法である。
そのため、Golemを潰しておくことは相手の攻め手を消すことになるので、総合的に見て得と考えられる。
Milloweenのよくある手札の例として、Golem+低コスト攻撃スペル3枚というときがよくある。このとき、Golemを潰されると攻め手がなくなるので、こちらが有利となる。
効率的なスペルの使い方2 ~Fire ballの例~
今回はFire ballを使う場合を考えます。
<目標>
より少ないマナで相手ミニオンを倒す
<手札と盤面>
自分の手札: Fire ball (4マナ)
相手: 1グループだけミニオンを召喚している
Q. 以下のミニオンのときにスペルを使うべきか?
1. Warrior
X
理由: Warriorは3マナである。
Fire ballは4マナなので、1マナ損である。
しかも倒せるわけではない。
そのため、使う必要はない。
2. Stan rancers
◯
理由: Stan rancersは4マナである。
Fire ballは4マナなので、損も得もない。
近傍の味方ミニオンが1体の場合、スタンさせられ、一方的に攻撃される可能性がある。
その場合、すぐに使用するのが好ましい。
もし相手タワーもしくは相手ミニオンを1体以上巻き添えにできるのであれば、迷わず使うべきだ。
3. Colossus
X
理由: Colossusは9マナである。
Fire ballは4マナなので、5マナ損である。
もちろん倒せるわけではない。
そのため、使う必要はない。
4. Arcane Golem
X or △
理由: Arcane Golemは3マナである。
Fire ballは4マナなので、1マナ損である。
もちろん倒せるわけではない。
そのため、使う必要はない。
もしGolemがSpawn of fury(3マナ)で分裂していた場合、体力は300から200に減少している。このとき、相手が使用したマナは3+3=6マナ。Fire ballのダメージは170であるため、まだ倒せないので、使う必要はない。
ただし、Golemらが30以上ダメージを負っていた場合、Fire ballで倒せるため、2マナ得である。Milloweenの攻め手を消すためにも、Healing ballで回復される前に使用したほうが良い。
効率的なミニオンの使い方1 ~Warriorの例~
この章では、相手がミニオンを出してきたとき、どのミニオンを出せばよいか検討します。
<目標>
より少ないマナで相手ミニオンを倒す
<手札と盤面>
相手: Warriorを召喚している
Q. どのミニオンを出せば効率の良いカウンターになるか?
1.Swarmers
△
理由: Warriorは3マナである。
Swarmersは2マナである。
マナが得ではあるが、倒せないので、損である。
そのため、不適。
2. Propeller Scrats
◯
理由: Propeller Scratsは空中ミニオンである。
一方、Warriorは対空能力がない。
そのため、こちらは一方的に攻撃できる。
倒すのに時間はかかるので、相手後列ミニオンに攻撃されない状態であれば、適している。
Dragon whelp(3マナ)でも良い。こちらのほうがDPSが高いため、素早く処理できる。
3. Scrats hordes
◯
理由: Scrats hordes(3マナ)は1体では弱いが、10体いるため、倒すまで時間がかかる。
そのため、こちらが全滅する前には概ね倒すことができる。
厄介なミニオンの対処
この章では、対処が難しいミニオンに対し、一般的な戦法を検討します。
戦法1. スタンさせる
◯
スタンすると、概ね能力が使えなくなる。
Stan rancers(4マナ)やShen Stormstrike (5マナ)は相手を一方的にスタンさせることができる。
相手ミニオンに橋を渡らせたあと、近傍に上記のミニオンを召喚すれば、安全に相手ミニオンを倒すことができる。
もしくはshock rock(2マナ)を使えば若干相手ミニオンはスタンするので、その間に倒すことができるときもある。特にチーム戦で有効。
X
Stan rancersはFire ball (4マナ)ですぐやられてしまう。
Shen Stormstrike は攻撃が遅いため、scrat hordesなどの小ミニオンに囲まれると弱い。
戦法2. スペルで倒す
◯
Lightning Bolt (4マナ)やArcane bolt (5=3+mana fleeze2マナ)を使ってミニオンを1撃で倒す。
X
Lightning Bolt はランダムなミニオンを破壊するため、小ミニオンが存在すると無駄になってしまう。そのため、発動のタイミングが非常に難しい。
Arcane bolt は範囲内の最大HPのミニオンを破壊するので、選択性は良い。しかし、HP 500以下でないと破壊できないので、やはり発動のタイミングが難しい。レア度もLegendalyなので、所有するのも難しい。
戦法3. Laser turletを使って遠くから倒す
特に有効なミニオン
・Colossus
・Jahun, Keeper Of Jadespark
など単体では強いが動きが遅いユニット
◯
大型のミニオンは移動速度が遅いという弱点がある。
そこで、Laser turlet(5マナ)を使えば、射程外から一方的に倒すことができる。
特に、DPSも高いので、短時間でミニオンを倒すことができる。
X
小ミニオンが付近にいると、大型ミニオンをターゲットにすることができず、時間切れで無駄になってしまう。
まとめ
具体的な盤面を想定し、相手より低マナで相手ミニオンを倒す効率の良いカードを検討した。
理論上、常にカウンターができれば不敗である。
いつもカウンターを検討していれば、ここまで読んでくれたあなたは上級者の仲間入りを果たすだろう。
対戦していると、常にリーダーボードにいるような上級者は、これらのカウンターのリストが常に見えていると思う。
特に上級者は、カウンターを踏まえてデッキ構築をしているので、想定される盤面の数が多いと推測される。
効率的なカウンターをするためには、もちろんアップデートも目を通しておく必要がある。
例えば、以前、Illusion cleaver(1マナ)は爆発すると30ダメージだった。例えば、propellar scrats(2マナ)はHP=15である。そのため、Illusion cleaverは1マナ得のカウンターであった。もしくは、propellar horde(4マナ)もIllusion cleaverで倒せるので、3マナの得だった。
しかし、現在(2020/5/25)では、爆発ダメージは10に減ってしまった。そのため、Illusion cleaverではpropellar hordeを倒せず、カウンターとして使用できなくなってしまった。
カウンターのためにも、アップデートは注意しておく必要がある。
補足: さらに強くなるには
手っ取り早く強くなるには、強い人と対戦することや強い人の対戦を見ることが良いと思っています。
例えば、リーダーボードの常連であるぽるてっくす氏やFloflorian氏は、twitchで自分のプレイを配信しています。そのため、どのようにプレイしているか参考になります。
驚くのは、彼らはマナが常に余っている状態になっています。
これはカウンターが常にできていることの証左と思います。
もしくは、自分のプレイを見直すことです。
さっき負けた戦いは、なぜ負けたのか?
どのミニオンに対してカウンターできてなかったのか?
自分の弱点がわかってくれば、デッキ構築において弱点を補強するカードを検討できます。
色々なマスターやミニオンを使ってみるのも手です。
例えばRavegerにあまり勝てないようであれば、自分で使ってみると、利点や弱点がわかってくると思います。プロゲーマーのウメハラ氏やときど氏も、色々なキャラや技を使ってみると、経験値が増えてきて、長い目でみると勝てるようになる、と著書で語っています。最初は負けることもありますが、使い方がわかってくると、相手にとって嫌な攻め方もわかってくるはずです。
強い対戦相手がいたら、フレンドになるとメリットが多いです。
なぜなら、一緒にpremade battleをすれば、相手がフォローしてくれたりして勝ちやすいからです。premade battleでもランクを上げておけば、GoldやRubyも集まりやすいので、カードも集まりやすいです。もちろん、自分も実力を上げる必要がありますが・・・。