Overview
本文は、問題だらけの本作PC版をプレイする上で必要な情報を一通り纏めたガイドである。
初めに
はっきり言っておく。
もし貴方がXbox 360かPS3を所持しているのであれば、貴方は幸いである。
オリジナル版には、Director’s Cut版では大幅に損なわれているヴィジュアル及びサウンド表現が本来の形で収録されているし、DC版で追加されている冗長かつ先の展開のネタバレでしかないムービーが無いし、日本語字幕も難易度選択も存在するからだ。
だが、もし神が貴方にコンソールを与えずとも、PCを与えたのなら――それで充分なのだ。たとえDC版をベースとしていようとも、致命的なバグが追加されていようとも、このガイドを読めば至高のビデオゲームが(不完全な形ではあるが)遊べるのだから。
DPfix
リンク[blog.metaclassofnil.com]
Dark SoulsのDSfixで有名なDuranteによるこのmodは、解像度を初めとするグラフィックス設定の変更を可能とする。1280*720のディスプレイで遊ぶのなら必須とはいえないが、そうでないのなら必須だろう。
特筆すべき点としては、通常はAlt-Tabを行うとDP.exeがクラッシュしてしまうのだが、このmodでボーダーレス・ウィンドウ化していれば問題なくAlt-Tabできるということだ。
メモリーリーク
4GB以上のRAMがあるのなら、DP.exeにLarge Address Awareフラグを立てることで、多少クラッシュまでの時間が延びる(LAA化の手順については割愛する)。
また、Steam Overlayを無効にすることでも、多少マシになるようだ。
といっても、これは単純にメモリー使用量が減ることに起因しているようで、Steam Overlayが特別クラッシュを引き起こしやすいというわけではなさそうだ。
どんな対策を取ろうが万全を期すなら30分毎、期さないのなら1時間毎に再起動するべきだろう。
基本的に建物を出入りする前にはセーブするべきだが、Milk BarnとMuses Galleryはテクスチャーの量が多いためか、特に危険である。
DP.exeのプロパティ
DP.exeを互換モードで実行すると安定性が向上するという情報が出回っているが、少なくとも筆者の環境(Win7-64bit)では動作が遅くなるだけである。
勿論、どうしても特定の箇所でクラッシュするのであれば試してみる価値はあるだろう。だが互換モードを試す前に、問題の箇所の直前でセーブ・再起動してからその箇所をプレイしてみるべきだ。
ただ、「管理者として実行」することに具体的なメリットがあるかどうかは分からないが、それによって問題が起きることはないようなので、こちらはやっておいたほうが良いかもしれない。
また、(これは本作に限った話ではないが)デスクトップ・コンポジションをOS設定で有効にしているのであれば、DP.exeのプロパティから無効にすべきである。
360コントローラーの入力
360コントローラーを使っても、XInputでなくDirectInputとして認識されてしまう。つまり、LTとRTを同時に押すことができない。
デフォルトのバインドが360版よりも更に異常なのは、このためである。バインドを変更する際は、このことを念頭に置こう。
DLCの仕様ミス
DLCメニューから一度WorkaholicスーツをDLCスーツに置き換えてからまたWorkaholicスーツに戻すと、説明文と特殊効果はWorkaholicなのに見た目だけはHappy Songkranなスーツになっていることに気付くだろう。
これは、DLCメニューから選べるWorkaholicスーツが「デフォルトのWorkaholicスーツ」ではなく、「アドオンのWorkaholicスーツ」であることに起因しているようだ。「アドオンのWorkaholicスーツ」は、手違いによって見た目がHappy Songkranスーツになっているのである。
「デフォルトのWorkaholicスーツ」をもう一度選ぶためには、Deadly Premonition The Director’s Cutaddonフォルダから、SUIT000.DLCからSUIT006.DLCまでのファイルを別の場所に移さねばならない。
木の上のアイテム
PC版には、非常に狭い範囲でしか照準が動かせないというバグが追加されている。基本的な戦闘では問題ないが、特殊な状況では異なる。
その中で最も多いのが、木の上のアイテムを撃つという状況である。
一番単純な解決策は、撃たないことだ。近接武器で木を殴れば、アイテムは落ちてくる。
どうしても撃ちたいのであれば、サイドクエスト49の報酬であるWesley Specialを使うと良い。この武器は他と違って、左右に照準を動かせない代わりに上下に動かすことができるからだ。
Chapter 25ボス戦の最終フェーズ
前述した照準バグによって、このフェーズは一見クリア不可能に思えるだろう。実際、SMGが無ければ不可能なので、忘れずに持っていくこと。詳しくはSpoilerタグ付きの以下を参照されたい。
一旦ヘルスが無くなるまで:
ボスの手に握られた人形を撃つためには、ロックオンでボス本体に照準を吸着させてからロックオンを解除し、そのあとで照準を動かすと良い。こうすれば、高所に掲げられた人形を撃つことができる。
一旦ヘルスが無くなってから:
ボスのポケットの中の人形を撃つ際にも、上述のロックオン解除テクニックを使う。ロックオンしたまま待っていると、肩の上から振り落とされる直前、もうちょっとで照準に収まりそうな位置に人形が来る。このときにロックオンを解除し、照準を左上に動かしてSMGを撃ちまくる。運が良ければ、反動でずれた照準が人形に重なり、当たるだろう。
もしくは、ちゃんと人形に照準が合っていなくても気にせず撃ちまくっていれば、運が良ければバグで弾がすり抜けて当たることもあるようだ。
繰り返しになるが、どちらの戦法もSMG以外では不可能である。多分。もしかしたらショットガンでもいけるかもしれないが、筆者は確認していない。
チャプター・リプレイ
前述したとおり、メモリーリークによって頻繁なセーブが強いられる。だが、チャプター・リプレイ中には電話を使ってのセーブができない。
このため、チャプター26ではプレイ不可能なサイドクエストに関しては、できるだけ本編をプレイ中に達成しておくことが望ましい。本編中にしか出現しないトレーディング・カードの取得についても同様である。
チャプター・リプレイでサイドクエストを達成する際には、チャプター7が便利である。このチャプターの目的はホテルに移動することだけだし、多くのクエストがプレイ可能だからだ。
クエスト9をリプレイでプレイする場合は、チャプター11を使おう。他のチャプターでは、クリアするまでに高確率でクラッシュしてしまう。
トレーディング・カードによるネタバレ
これはPC版に限ったことではないしバグでもないが、わりと重要なので記しておく。
作中のトレーディング・カードの説明文は、クリアするまで読むべきでない。一部のカードには、最速入手時点では判明していない情報が書かれているからだ。