Unexplored Guide

全識別のススメ(Potions, Scrolls) for Unexplored

全識別のススメ(Potions, Scrolls)

Overview

消費アイテムの全識別に向けたあれこれ。スポイラー的な要素への配慮はほどんどしていません。

はじめに

本稿のターゲット
  • このゲームの基本的な知識はある程度押さえている人
  • ネタバレを厭わない人
  • 実績(Achievements)が欲しい人

とは言うものの、そこそこやりこんでいてゲームの機微を知っている人なら言われずとも知ってることがほとんどだと思うので逆にターゲットから外れるかも:p

書いてあること
  • 全種類識別で得られるSteam実績(Quenched、Knowledgeable)まで見越した解説
  • 消費アイテムを使用識別するリスキーな識別法(通称「漢識別」)における、危険を減らすためにやっておくこと
  • Potionsのレシピ

SPOILER WARNING!!

長ったらしい能書き

一般的なローグライクよろしく、Unexploredにも「未識別のアイテム」という概念が存在する。
効果の分からないアイテムについては適当な手段で「識別」したり、その他状況から推測するといった対応も必要になる。

PotionsとScrollsについては、ポーズメニューの”Discovered Items”を見れば「このゲームにおいて、どういう名前の薬と巻物が登場するか」を窺い知ることはできる。

しかし、各々の名前が示すアイテムの効果が(名前それ自体からある程度推測できるにしても)実際にどんなであるかまでは分からない。

これらを知る方法としては、

  • インベントリ画面でInspectする(ゲームパッドで言うところのAボタン)
  • 特定のアイテム/能力によって識別する
  • 実際に使用する
  • 使ってみて発生した状況に応じて色々な動作/操作を試す
  • 特定のインゲームイベントを経験する

といった過程を経てプレイヤーの知識として蓄積されていく。

旧来のローグライク文化に鑑みれば、知識を積み上げていく過程全てがゲーム体験の一種であるため、ゲーム中にどういう方法で情報を得られるかを知るところまで含めてまずは自分の手で見つけ出すことがローグライクの醍醐味の1つである。

“SPOILER WARNING”とは、つまり本稿では自分で見つけて欲しい部分の答えを書いちゃう可能性があることについて一切自重しないぞということである。

この辺の警告を理解した上で続きを読みたい人は下にスクロールされたし。Scrollだけに

未識別アイテムを使用するときは

漢識別をする動機付け

他のローグライクにおいても、識別/判別の準備が整わない場合において、リスクを勘案しつつアイテムを使用して識別することは往々にしてある。
Unexploredでもそれは言えることであり、さらに、このゲームには巻物・薬それぞれの全識別に対してSteam実績(とゲーム内アンロック要素)が存在するため、実績のためには状況判断や推測による判別ではない完全な識別が必要となる。
識別用アイテムなどの利用は常に行えるとは限らないため、漢識別も積極的に取り入れていかなくてはならない。

一部のポーションは投げても効果を発揮して識別できるものもあるが、目に見える効果が表れないものは”no effect”という表示とともに識別されない状態のままである。
もしそれがその回の攻略中における唯一のポーションだったとしたら、識別する機会を永遠に失ってしまう。
このリスクがある以上、やはり自分で飲むという選択を取らざるをえないのだ。

Potions

メリットよりデメリット効果の方が種類が多いので、現在の識別状況に応じて注意深く準備する。

  • HPは十分に高く
  • 敵・罠・可燃物など周囲のクリアリングは済ませておく
  • 装備品を身につけない
  • 浅瀬で飲む
  • HealingまたはLifeを1つは持っておく

Scrolls

デメリット効果を最小化するために、適切なフロアまで戻ってから読む。

  • 探索済みフロアの1つ上
  • フロア内の敵は殲滅済み
  • 周囲に何もない十分広い場所

また、メリット効果のある巻物を引いたとしてそれをムダにしないために、可能であれば以下の状況まで待ちたい。

  • インベントリが一杯になるまで読まない
  • 最終装備の候補を1つでも持っている

「とりあえずこういう準備しとけばいいんだ」で留めたいならここで戻ろう。
次節より以上各項の理由や意味の解説を行う。

Potions

大前提

漢識別の解説という本稿の趣旨を半分くらいひっくり返すが、Deafness以外の悪性ポーション(赤背景)は全て投げれば識別可能である。
そのため、Deafnessを識別済みの状態で、LoreやDetect Magicの効果で「何だか分からないけど悪性のポーション」であることが分かっていれば、わざわざ飲む必要はない。

Loreが効果を発揮せず紫背景のままだったら、諦めてしっかり対策してから飲もう。

HPは十分に高く

Explosionの衝撃波による即死ラインが15~20程度?なので、未識別ならこれを引く可能性を見越してHPは高めに。

Incinerationが10強でFreezingが5強くらいからなので未識別ならそれより高いHPで。

Poison Gasも発生してから範囲外まで逃げ切るまでに数ポイントのダメージは受けるので、1桁HPでの試飲も控えたいところ。

いずれの場合も付帯する状況次第でダメージが増える可能性があるため、条件が好ましくないならその分HPの方で安全マージンを取らなければならない。

敵・罠・可燃物など周囲のクリアリングは済ませておく

基本的には各種気体を発生させるポーションへの対策となる。

火が灯っている燭台や蝋燭の近くでGasPoison Gasを飲むとその火が激しく燃焼して手痛い継続ダメージが発生する。

Mystの可能性があるポーションを各種魔法弾を飛ばす敵やTurretの近くで飲むべきでないことは明らかだが、ギミックや地形効果で魔法弾が発生する状況もありうるので確認をしておく。

SmokePoison Gasといった直接実害がある薬は飲んですぐ遠くに離れたいところだが、慌てて走って罠を踏む・接敵するといった事態を招く危険があるため、安全を確認した場所で飲む。

また、燃焼ゲージ(Burning状態)は可燃オブジェクトや敵に延焼すると最大まで戻ってしまうので、ExplosionIncinerationが未識別なら草木や可燃物が周囲に存在しない場所で試すこと。

装備品を身につけない

Corrosion対策。
インベントリか床に置いておけば効果の対象から外れるほか、Metal派生など腐食耐性のついているものは身につけていてOK。
ゲーム中で腐食を治す方法は極めて限られているため、コイツを識別するまでは裸マントに素手でグイっといくのが基本。ハービバノンノン

Drain Magicも装備品が対象になるので、同様の対策で被害を防げる。
杖やMending Cloakのように残量が回復しないアイテムは勿論、自然回復するものも一度Depleteしちゃうと完全回復するまで効果を発揮しなくなるので、やはり外すに越したことはない。

浅瀬で飲む

燃焼ゲージは浅瀬などの水場に入れば瞬時に空になるため、ExplosionIncineration対策で。

未検証: Freezingで浅瀬の足元が凍るとその下に置いたアイテムは即時回収できるか? 念のため床置きは地上でやるのが無難か。

HealingまたはLifeを1つは持っておく

死にそうになった時のために瞬時に回復できるこれを持っておくのが確実。
Rationの秒速+1HPは緩やかすぎて燃焼や毒ガスによる継続ダメージに追いつかないので、当てにしてると間に合わず死ぬ。

一応、継続ダメージをそもそも回避するべく事前にResist FireやAntidoteを飲んでおくのも対策にはなるが、識別準備用に消費したおかげで溶岩フロアや毒Vent地帯などを越えられず攻略自体が詰むのでは本末転倒なため、2スタック満杯に届くなどの極めて潤沢な場合に限られる。

また、DeafnessによるSilence状態を解除できるのはHealingとLifeのみ
音から得られる情報も重要な本ゲームにおいて、鳴き声や環境音は危険を察知する有効な手がかりとなるため、早目に復帰できるようにしておきたい。

Scrolls

概要

ポーションと比べると種類が少なく、デメリット効果を持つものもたった4種に限られる。
手間のかかる対策さえしっかりしていれば、ポーションほど危険な状況を引き起こすことはない。

また、巻物は読めば必ず識別される。
この辺りが”投げてもno effect”という可能性のあるポーションとは異なっており、たとえそれが未識別アイテムの無い状況でのIdentifyだろうと、近くにアンデッドがいない状況でのLast Ritesだろうと、読みさえすれば識別される。

探索済みフロアの1つ上

Descend対策。
正確に言うと、落ちる先のフロアがどの場所でも安全だと確信できるフロアで読むこと。
ハブフロア(下り階段が複数あるフロア)だとどのブランチに落ちるかわからないため、全ブランチの安全性を確認する必要があるが、通常はハブフロアからもう1階昇っておくのが手っ取り早いか。

副次的な利点として、階が浅ければ浅いほどPainで喚び出してしまうPhantom Swordの本数の期待値も減ってくれる。

フロア内の敵は殲滅済み

Teleportation対策。
良性スクロール(青背景)の一種となっているが、大群との接敵が不可避な場所に飛ばされるなどの危険はある。

Alarm対策としても殲滅はしておくべきで、反応する敵自体を全て殺してしまえばAlarmなんぞただのうるさい玩具だ。

周囲に何もない十分広い場所

Darkness対策。
崖・浅瀬の無い水場・溶岩・トゲ辺りが見えなくなると危険。

またPainも出現したPhantom Swordの群れからまず距離を取って各個撃破するなどの対策を打ちやすい。

the Amuletを持った復路で通過する可能性を考えると、階段から次の階段へ直行する動線上に見通しの悪い空間や剣の群れなんかがあると大きな妨げになるので、そこから外れた場所を選んで読みたい。

インベントリが一杯になるまで読まない

Remove CurseDetect Magicは所持品全てに効果を及ぼすので、多く持っていたほうが利得が大きい。
ブランチフロアの末端で手に入ることがある大量の紫武器・防具を部分識別や解呪で選別できれば、以降の攻略がグッと楽になるはず。

最終装備の候補を1つでも持っている

EnchantProtect Gearを期待するパターンで、ある程度攻略が進んでいるのにまだ出てきていない場合にこの戦略を採りうる。
WarhammerやGreat Shield辺りの定番は勿論、高回転武器のRapierなんかも他との組み合わせ次第でずっと持ち続けてたりすることも。

各種イベントによる識別/判別

クラス初期所持

一部のクラスがゲーム開始時に持っているアイテムは必ず識別されている。

Adventurer

  • (Hard実績解除後)Magic Mapping

Cleric

  • Last Rites
  • Light

Rogue

  • (Hard実績解除後)Invisibility

Wizard

  • Recharge
  • (Hard実績解除後)Enchanting

Pre-game/Tavern

ダンジョンに潜る前の買い物。
実績解除にしたがってポーションや巻物の品揃えが増え、買っておけば識別状態でスタートできる。

  • Healing(買わなくても必ず最初から識別されている)
  • Life
  • Strength
  • Antidote
  • Resist Fire
  • ランダムなポーション1種類(未識別状態での持ち込みだが、入手不可能となる可能性は潰せる)
  • Enchant
  • Detect Magic
  • Identify
  • Last Rites
  • Remove Curse
  • Recharge

以上に挙げた面々は一応全てダンジョン内の店でも買えた(ランダムなポーションは除く)はずだが、シード値次第では店自体が出現しないので一考には値する。

また、人生の先輩殿に一杯奢る(Buy Beers)とアドバイスと共にアイテムを貰えたりすることがあるが、この中にポーションをくれるメッセージがあったりもする。
未確認: Incinerationのパターンだけかな?

コアなローグライク信者の中には「持ち込みは教義に反する」なんて輩もいるかもしれないが、そこはNetHackなんかで言うところConduct(自発的挑戦)みたいなものだと思うのでやるかどうかは各々決められたし。

Shops/Vendors

店売りのアイテムは品揃えが固定で種類名が全て示されている。
ただし、ポーションであれば全て白色で表示され、巻物であれば呪文は分からないようになっている。
(そりゃモノを覗いただけで判別できたらゲームにはならないだろう)

店売りされているアイテムは、購入したものが識別済み状態になる。

なお、本ゲームのショップは金銭の支払いが発生した後に消滅する仕様であり、以降その店からは二度と買い物できなくなってしまう。
必要なものを不足なく買えるGoldを揃えてから会計するのが正しい買い方だ。

Books

本はインゲームにおける極めて重要な情報収集手段であり、ダンジョンに何回も潜って色々読めば大抵のことは分かってしまう。
スポイラーサイトやSteamのディスカッションを読む前にまず本を読むのがローグライクの遊び方として健全な(←まだ言うか)

さて、それらの本であるが、なにもプレイヤー自身の頭に根付く知識になるものばかりではなく、現在潜っているダンジョンの攻略を助ける情報が書かれていたりもする。
本稿に関するものだと、

  • 「第n層の隠し部屋にはPotion of Xが隠されている」
    →n層の隠し部屋に未識別ポーションがあるなら確実にPotion of X。
  • 「この本にはScroll of Yの特徴が書かれている」
    →その場でYという種類の巻物が識別済み状態になる。やったね:D
  • 「第m層のパズルはZの気体で満たされるとシンボルを置くべきPedestalにだけ模様が浮かぶ」という本とともにポーションが置いてある
    →そのポーションはPotion of Z。ただし本を読んだだけでは識別されないので、どこかで使って識別済みにしよう。

といった内容が書かれているものがある。

なお、本の内容に関連するアイテムが一緒に置いてあるケースは、ゲーム難易度や本の内容によって個数やそもそも置かれてるかなどが変わる。
CasualやChallengingだとほぼ確実に本と一緒に置かれているが、Hard以上だと本の内容によっては一緒に置かれていないものもあるので、別途自力で探す(&識別する)必要がある。

オーブ型スイッチによる時限式ドアから入る室内

オーブ型スイッチに触れてから10秒間だけドアが開き時間経過後閉じる部屋。
ここにはよく本棚や宝箱があり、割とよくDescendTeleportationが入っている。
つまり、ここで手に入れた未識別の巻物が先の2つのどちらかである可能性は高めに見積もってよい。

内側で閉じ込められた時の詰み防止用措置と思われる。
(余談だが、ドア前でPrayすれば巻物を使わなくても神が開けてくれることもある。たまに決して安くない代償を支払わされるので、巻物丸儲けとはいかないこともあるが・・・)

敵がポーションを持っている場合

敵が未識別ポーションを投げたり使用したりして何らかの目に見える効果を発揮しても、識別済みにはならない
“Poison Gas”とか”Freezing”とかいう文字が飛び出してきても何も識別されていないので注意。
したがって、ポーションを持っている敵を見つけたなら、それを使われる前に殺してドロップとして入手しなければならない。

Potions – Alchemy

アイテム合成によるポーション作成

Booksなどで時折「Potion of XにYを融かすとPotion of Zを得られる」のようなものを見かける。
これは、インベントリ画面でCombineすることを意味しており、該当するアイテム同士を入れ替えようとすると出現するダイアログで”Combine”を選ぶと本に記載のある生成物を得られる。

なお、レシピを知っていればその回の攻略で目的のレシピを示した本を読んだかどうかは関係なく作ることができる。

識別対象のポーション関係だけ列挙する。

  • Poison Blood + Ration -> Antidote
  • Incineration + Bloat Gland -> Explosion
  • Oil + Sulphur -> Incineration
  • Holy Water + Sulphur -> Invisibility
  • Salpeter + Acid Blood -> Invisibility
  • Sprite入りのFlask + Stone Tear -> Levitation
  • Healing + Dragon Scale -> Life
  • Hot Water + Fire Ant Gland -> Resist Fire
  • Ogre Heart + Troll Blood -> Strength

ダンジョンのSeed値次第では、ゲーム中に特定種類のポーションが1つも登場しない、または現物が登場せずCombineしないと入手できない場合もありうる。
素材になりうるアイテムは覚えられる場所に保管し、最悪The Amuletを持った復路で作ることも覚悟しよう。

色々書いたけど

「リスクを受け入れて漢識別!辛いけど頑張ろう!」という体の苦行みたいに取った方もいらっしゃるかもしれないが、Unexploredの悪性消費アイテムはせいぜいが大ダメージか装備の修正値が下がるかであり、他のローグライクと比べると非常にマイルドである。
何せどこぞの和製商用ローグライクには飲んだ瞬間レベルが1に戻るなどという明らかにエグいアイテムがあるし、とある伝統的なローグライクでは全部の識別テーブルと全フロアのマップを忘れるなんていう本稿の天敵みたいなアイテムが出るんだから。

そんな面々に比べれば本作の漢識別におけるリスクなぞどうとでもなるものであり、通常の攻略にあっては「うわ外れ引いた痛いわー:p」程度の苦笑いで済ませられるし、実績獲得を目指すにあっても「あのアイテムが出てくれるかどうか」「出てきたとして、それを手に入れるチャンスをモノにできるか」といった要素の方に意識を大きく置けるのは非常にやりやすいと言える(些か運ゲー的ではあるが)

ぜひとも、積極的に、楽しく、安全な博打を打ち、Dungeon of Doomの初制覇でもQuenched達成でも何らかの目標を達成してほしいものである。

SteamSolo.com