Overview
敵にショックが入ると思ったら入らなかったり、味方がいつの間にかスタンしてたりしてわけがわからなかったので調べました。Definitive Edition / Classic共通。
■ 重要なポイント
- Airダメージ、ショック効果、帯電効果はそれぞれ別。
- 帯電水(Electrified Water)は一度誰かにショックを与えたら帯電を失う。
- 帯電水の地形効果は「ショック → Airダメージ」の順に判定される。
- 帯電発生時の広がり方がランダムなので、誰にショックが与えられるか確実な予測はできない。
- 1回の帯電が複数キャラに同時にショックを与えることがある(特に隣接時)。
- 水地形には、見た目ではわかりにくい、実は水地形になっていない穴がよくできる。
- Cursed地形は普通の地形と帯電の挙動が少し異なる。
■ はじめに
主にゲーム内で明文化されてないショック周りのルールについて箇条書きで書いています。「こうすれば強い」みたいなことはほとんど書いていません。
帯電地形の話をするときは水地形で統一していますが、Blood/Steam Cloud/Blood Cloudでも基本的に同じ挙動をします。実験するときはWaterよりもBloodを使うと見やすいです。
特に断らない限り、キャラクターのマジックアーマーは0で、何も状態異常を持っていないと考えてください。
枠で囲んであるものは詳しすぎる内容なので、興味がなければ読まなくてOK。リンクになっているのは具体例の動画です。
間違いとかその他なんでも気になったことがあれば教えてもらえるとうれしいです。
★用語
ショック :Shocked
スタン :Stunned
水(地形):Water
帯電水 :Electrified Water
自分は日本語訳が無い頃にプレイしたので、日本語版と言葉が食い違っているものがあると思います。また、スキル名などは英語のままで書いたので読みにくいとは思いますがご了承ください。
■ ショックとスタン(基本)
- ショックおよびスタンはマジックアーマーによってブロックされる。
- キャラが「ウェットとショック」もしくは「ショックを2つ」持ったとき、スタンに置き換えられる。
- ショックを与えるのは”Set Shocked”や”Applies Shocked”と書かれているものだけ。
- 具体的には、Electric Dischargeなどの電気系スキルや帯電水などの地形。
- Airダメージがそれ自体でショックを与えることはない。
- スタンしているキャラはショックを受けない。
- 水上に複数のキャラがいる状況で、水を帯電させたとき次にどのキャラにショックが入るか予測するときに重要。
- ウェットは受ける。
■ 帯電効果
- 帯電効果が水地形を帯電させる。
- Airダメージやショック効果が水地形を帯電させるわけではない。
- ただし、地面に対する攻撃(Ctrl+地面をクリック)は、とにかくAirダメージを持っていれば(Rune由来でも)帯電が入る。
- 帯電効果はツールチップの説明などには書かれない。
- スキルのデータ上は”Electrify”で指定されている。
★SkillProperties
Mod作成用のエディタ(The Divinity Engine 2)を使えばスキルがどういう効果を持っているか正確に知ることができる。状態異常を与えたり地形に影響する効果はSkillPropertiesに書かれていて、ショック効果は”SHOCKED”、帯電効果は”Electrify”で指定される。帯電効果は、内部的には着火効果(”Ignite”)などと同じ地形操作(surface manipulation)の類で、地形を作る効果(surface creation)とは別になっている。
参考:[link]
- 帯電効果を持つ攻撃・スキルは次の通り(漏れがあるかも)。
- 地面へのAirダメージを持つ近接攻撃
- Airダメージを持つワンド攻撃、弓攻撃、Staff Of Magus
- Electric Discharge
- Dazing Bolt
- Shocking Touch(水地形をターゲットに取れる)
- Shocking Arrow
- Super Conductor(データ上帯電効果は持たないのに帯電する。疑問が残る)
- Chain Lightning
- Closed Circuit
- Jellyfish Skin(帯電水をbleed(被ヒット時に地形生成)する)
- Thunderstorm(ランダムで雷が落ちたとこだけ、水上でなくても一発スタン)
- 水上にいるキャラに対して、Airダメージを持つ近接攻撃を当ててもその水は帯電しない。
- 一方で、Airダメージを持つワンド攻撃・弓攻撃・Staff Of Magusは、キャラに当てたときも帯電効果を持つ。
★ショックを追加したときに水は帯電するか?
すでにショックを持っている敵がいるとき、電気系のスキルでショックをもう1つ追加してスタンさせることはよくある。その敵が水上に立っていたとして、スキル使用後にその水が帯電するかしないかは気になる。その水上に味方が立っていれば帯電しないほうがいいかもしれないし、敵しかいなければ帯電させたいだろう。これが意外に予測できない。自分が各スキルを試したら次のようになった。1と2は確実にこうなるとわかるが、3は予測できない。
(すでにショックを持っている水上のキャラに当てるとき……)
- Shocking Touchは水を必ず帯電させる。
- Staff Of Magusは水を必ず帯電させない。
- 他のElectric Discharge、Dazing Bolt、Shocking Arrowなどは水を帯電させることもさせないこともある。
Dazing BoltとShocking Touchはデータ上「ショック → 帯電」の順、他は「帯電 → ショック」の順に指定されている。ただ、それが効果の適用順に影響しているかどうかは色々試したが結局わからなかった。
3については、帯電がダブる(後述)と帯電水が残る、と考えると一応つじつまが合う。実際のプレイでダブるかどうか確実な予測はできないので、結局水が帯電するときと帯電しないとき両方あると考えるしかない。
- 帯電効果は対象地点の半径1mぐらいまでが適用範囲になっている。
- なので、ぎりぎり水地形になってない地点(に立っているキャラ)を対象に取っても帯電させてしまう。
- Dazing Boltは対象範囲が帯電範囲と一致する。
- 水地形は0.5mぐらいの隙間があっても、帯電は繋がる。
- 推測だが、帯電の経路はAI Grid(マップ上の0.5m四方のグリッド。後述)で決められている気がする。
- 帯電効果が範囲を持つ場合、範囲内のすべての水地形を帯電させる。
- 範囲内のどれか1つではなく、という意味。当たり前だが一応確認。
- Dazing Boltが典型的だが、ワンドやElectric Dischargeも観察していると半径1mぐらいの範囲を持っている(上に書いた)。
★AI Grid
マップ上のある位置にキャラが立てるか立てないかなどの情報は、AI Gridと呼ばれる0.5m四方の正方形単位で管理されている。エディタ上で試したところ、キャラが地形に入ったかどうかの判定はAI Grid単位ではなく、AI Gridより細かい、ツールチップの表示と判定が一致していた。AI Gridで水地形や火地形が存在するグリッドは表示されるが、あくまで経路を求めるために使われるだけらしい。
帯電の広がり方にはAI Gridが使われているかもしれないが、そこまで調べても実際のプレイするときにAI Gridは見えないし、意味を感じなかったので詳しくは調べてない。
参考:[link]
■ 帯電水
- 帯電水は一度誰かにショックを与えると、帯電を失いただの水になる。
- これツールチップに書いたほうがいいんじゃないかってぐらい重要。
- 水上のキャラに例えばAirワンドを当てるとAirダメージでショックするように見えるが、実際は「ワンドの帯電効果が水に当たる → そのキャラが帯電水からショックを受ける → 水が帯電を失う」という順番で作用している。
- ショックを与えた場合、そのキャラにAirダメージを与える前に帯電は消える。
- 帯電水の地形効果は「ショック → Airダメージ」の順に判定される。
- スキルとは違い、同時発生するダメージがアーマーを削り切ったタイミングでは状態異常は入らない。
- 他の地形効果(BurningやPoison)についても同じ。
- 帯電は発生地点からある程度ランダムな形で広がっていく。
- 水上に複数キャラがいる場合、どの順番に当たるかは確実には予測できない。
- とはいえ、近いほうが先に当たりやすいし、一直線に並んでいればほぼ確実に近い順に当たる。
- 1つの帯電が2キャラ以上にショックを与えることがある。
- 推測だが、複数キャラに同時に当たるとすべてのキャラにショックが適用されるように見える。
- 特に隣接しているキャラは同時にショックを受けやすい。
- 関連として、帯電水上の2人をNether Swapで位置交換したときには、基本両方ショックを受ける(でも、ごくまれに片方しか受けないときもあってどう処理されているのか謎)。
- 1回の帯電効果が広がり方によって、2回分の帯電になる(ダブる)ことがある。
- 同じキャラに当たれば2回ショックが入ってスタンする。
- 2回当たるキャラがすでにショックを持っていたりしたら、2回目の帯電は残るか、他のキャラに当たる。
- AirワンドやElectric Discharge、その他スキルで起こる。
- 地面へのAirダメージを持つ近接攻撃やStaff Of Magusでは起こらない。
- これなぜかわからない。帯電範囲が点だからダブらないのかとか考えたが、この2つも1mぐらいの帯電範囲がある。
- 動画のような、繋がっていない水地形が近くにあるときに起こりやすいが、完全に繋がった1つの水地形でも起こるときは起こる。
- 見た感じ、1つ上の「1つの帯電が2キャラ以上にショックを与える」とは違う気がする。
- 推測だが、範囲を持つ帯電効果は、1つの水地形上に複数の帯電発生地点を作るのかもしれない。それが広がって1つにまとまる前にキャラに当たると、ショックが複数回入る? エディタ使ってもわからなさそうだし、わかっても役に立たなそうなのでこれ以上調べるのは諦めた。
- 水地形には大抵地面が露出している穴がある。
- Rain/Blood Rainで作ると普通穴ができる。
- Bloodなら一目瞭然だがWater地形だと非常に見づらく、ツールチップで見ないとまずわからない。
- 味方を穴に立たせれば帯電の影響を受けなくて済む。
- なぜか敵に帯電水の効果が入らないときは、ちゃんと水上に立っているか見てみるといい。ただし、ツールチップは地形よりもキャラの情報を優先してしまうので、足元は見た目で確認するしかない。
- ちなみにDeathfogにも同様の穴ができる。
- Rain/Blood Rainで作ると普通穴ができる。
- 帯電水は帯電を失うときに穴を作ることがある。
- 発生するかどうかと位置はランダム。
- 少し試したらCloudでも同じことが起こった。
- 帯電水上にキャラがいるとき、そのキャラが立っている地点の地形が変化しない限り、キャラはショックを受けない。
- その帯電水にさらに帯電効果を与えてもキャラにショックは伝わらない。
- そのキャラに帯電効果を持つ攻撃を当ててもショックは与えられない。
- そこにRainを使っても、すでに帯電水上に立っているキャラにショックは与えられない。ただし、水地形に対してBlood Rain、Blood地形に対してRainを使った場合は地形が変化するのでショックを与えられる。
- キャラの立っている地点の地形が変化しないと地形効果がトリガーされないのが理由。
- 実戦ではこういう状況のとき、攻撃が当たったときに作られるBlood地形で足元の地形が水からBloodに変わったときにショックが入ることが多い。
★地形効果がトリガーされるタイミング
キャラが地形効果(状態異常判定やダメージ)を受けるタイミングは次の3つ。- ターン開始時
- 立っている地点の地形が変わったとき
- 同じ地形を2m移動したとき(ばらつきがある?)
2はキャラの移動もしくは地形自体の変化によって起こる。
3については、距離表示は0.1単位だが実際の移動は0.1未満単位で動くので注意。 - Blood/Steam Cloud/Blood Cloudは、帯電に関してはWater地形と同じ挙動をする。
- 一度ショックを与えたら帯電を失う、Airダメ武器で地面を殴ると(Cloudでも)帯電させられる等。
- ちなみに、BloodをFireで上書きするとBlood Cloudができるが、FireをBloodで上書きしてもBlood Cloudはできない。WaterとFireはどちらを先にしてもSteam Cloudができるのとは異なる。
■ その他
- Cursed Waterを帯電させるとスタンを適用するCursed Electrified Waterができる。
- Cursed Water上の帯電は、スタンしているキャラにも吸収される。
- 普通のWaterなら、スタンしているキャラに当たっても帯電は失われない。
- Cursed Water上のキャラにワンドや電気系スキルを当てたとき、帯電は全体に広がらず、しかも帯電は残らない。
- 普通のWaterなら、繋がっている地形の全範囲に広がり、かつ帯電が残る。
- 小さい範囲(例えば半径1mぐらい)でも帯電は残らない。
- なのでCursed Waterを帯電させたいときは地面を狙う。
- 帯電がダブったときは残る?
- Rainによるウェットは
- Rain使用時
- 使用者の次のターン開始時
のタイミングで適用される。他のときに雨の範囲内に入っていてもウェットは適用されない。
- ウェットはアーマーによってブロックされない。
- 地形(surface)と雲(cloud)は基本的に別々に判定される。
- Electrified Steam CloudにRainを当てても水は帯電しない。
- 水の上にSteam Cloudがある状況で、水を帯電させてもその雲は帯電しない。
- 水と雲が両方ある地点にAirワンドなどを当てれば両方とも帯電する。
- などなど。
- 帯電水につなげてBlood Rainを使うと帯電血ができる。
- Battering Ram使用時は、通常の移動と同じく経路にある地形効果を受ける。
- 途中でスタンする場合、その地点で攻撃は止まる。ダサくて笑えるのでチャンスがあれば狙おう。
- Bull Rushでも同じ。
- Cloak And DaggerやPhoenix Diveなどの移動スキルで着地したときも、地形効果を受ける。
- つねに飛行している敵でも、テレポで移動させたときには一度落下して地形効果を受ける。
- つまり、テレポで帯電水に落としてショックを与えることができる。
- Spread Your Wingsで飛行移動するとき、着地時には地形効果を受ける。
- Airワンド攻撃は、外れても帯電効果は適用される。
- “Set Shocked”に地形を帯電させる効果はない(当たり前)。
- Set Shockedを持つPhysicalダメージの武器で、地面およびスタンしているキャラをひたすら殴ってみたが帯電はしなかった。
- 水の上を歩いてもウェットにはならない(当たり前)。
- RetributionによるReflectionダメージに地形操作効果はない。
- Terrain Transmutationで地形を交換するとき、まったく同じ範囲を選んでもそこに立っているキャラへの地形効果はトリガーされる。
- 疑問:ときどき”Applies Stunned”と表示されるElectrified WaterやElectrified Steam Cloud(Cursedとは書いてない)ができるが、どういう条件で発生するのか? ただのバグなのか? 入ったら実際にスタンするのか?
(おわり)