Overview
日本語によるスキルの解説、ビルドの指南が見つからなかったので、初心者のために簡単なものを記しておきます。筆者はゲームが下手でかつ独断と偏見に満ちていることをご了承ください。なおノーマルで三週しただけなのでハード以降については通用しない可能性があります。ネタバレ全開ですのでその点もご注意ください。
三種類の遠隔攻撃(とおまけ)
本作では遠隔攻撃が必須です。近接が届かない位置から降りてこないボスキャラが存在するためです。
そうでなくとも近接戦が絶望的な状況が多々あります。
候補となる遠隔攻撃は三種類あり、この選択によってビルドの大まかな方向性が決定されます。
◇弓
最初から使える遠隔攻撃です。
攻撃速度、弾速が速いため扱いやすいですが、魔法ではないので装備しておく必要があります。
特殊攻撃がKP制であることもあって状況対応能力に欠けます。
弓の強さは『メルトロス』というユニークアイテムに依存しています。
『メルトロス』なしの弓は無価値と言っても過言ではありません。
隠しアイテムですので、すでに位置を知っているか、必ず見つけ出せる自信がない限りは選ばないほうがいいでしょう。
『メルトロス』は腐食という追加効果を持ちますが、これがすさまじいDOTとなっております。
しかもコンストラクト系により強いという特性を持つため、後半苦しめられることになるアーマー系に有利に戦えます。
ただし装備中の武器を*永続的に*玩具に変える道化師にはくれぐれもご注意を。
推奨レベル:12(メルトロス)
◇火炎
一番最初に手に入る魔法系統です。そして最強の魔法系統です。
多彩な攻撃魔法を持ち、そのほとんどがなんらかの出番を持ちます。
ヒートオーラは激ウザこうもりとカラスを蹴散らし、一部のボスが無限召喚する従者も完封します。
ファイアブレスはスケルトン軍団を一撃で薙ぎ払い、ファイアスピリットは紫魔術師のリフレクトを貫通します。
ファイアボールは最大の火力を持つ上、ブレス系と違って角度を変更できるのでナメクジプールに放り込むこともできます。
余すことなく使える様は、さながらアンコウのようです。
とにかく優遇されている。作者はチャンドラー=ナラーのファンなのか?
初心者の方はとりあえずこれを使うことをおすすめします。
ただし完全耐性を持つ敵もいくらかいるので、これだけで勝ち抜けるわけではありません。
推奨レベル:10 or 14(ファイアスピリットorアドバンスド・ファイアボルト)
◇冷気
二番目に手に入る魔法系統です。
火炎と似通っていますが、大きく水をあけられているといわざるをえません。
ドラコニウス戦で華々しいデビューを飾りますが、その後がぱっとしません。
庭園や地下墓地など火炎属性が有利なステージが続くためです。
レベル1のノンブーストファイアボルト撃った方がいいという状況すらありえます。
火炎と違ってヒートオーラ、ファイアスピリット、ファイアボールに相当する魔法がなく、状況対応能力にも欠けます。
ですが、冷気独自の利点もいくらかあります。
フロストコーンは最強クラスの広範囲攻撃です。大広間のアーマー軍団を一撃で薙ぎ払うことができます。
大広間の横に長い地形も相まって、非常に強力に働きます。(ただし、大広間の中ボス、レーファは冷気完全耐性を持っています……)
ガントリックにも有効で、チョキのときに後ろに回り込んで撃てば体力をごっそり奪えます。
また、凍結効果はラストステージのルームガーター二連戦で有効です。
ふらふら動き回ったり、ワープしまくったりしますが、一撃入れば減速するのでそのまま連打で沈めることができます。
中盤を耐え忍んだ後、終盤で輝く系統と言えます。(ややくすんでいますが……)
むしろ補助スキルとして優秀かもしれません。
コールドブラストは凍結の副作用がうざったいですが、本作のDOTは容易に致死量に達するため、
炎上対策として欲しいところです。これがないと消耗戦を強いられることになるでしょう。(あるいは火炎攻撃を完全に回避する覚悟で臨むか……)
アイスブロックは強敵メドックスを完封します。どうしても勝てないなら最終手段として検討してください。
推奨レベル:4 or 9 or 14(コールドブラストorアイスブロックorアドバンスド・フロストボルト)
◆ワンド
危うく忘れるところでした。
私は使ったことがないので詳しいことはわかりませんが、低レベルで火炎冷気属性を扱えるので、サブウェポンとして悪くないかもしれません。
面倒なスキル習得クエストを飛ばしたい周回プレイヤーが局所的に採用するものと思われます。
少ない弾数から見てもメインウェポンとしての採用は困難と思われます。
推奨レベル:2(ファイア&フロストボルトのワンド)
三種類の斬属性近接武器
本作の斬属性は冷遇されていると言わざるを得ません。
斬弱点の強敵が特に存在しないためです。
特に後半は斬耐性を持つスケルトンやアーマーが中心となるため、序盤戦を切り抜けるためだけの武器種という印象が強いです。
とはいえ、斬属性の攻撃手段を一種類は確保するべきでしょう。
本作は『攻撃を受けて怯む敵は、攻撃され続ける限り怯みから脱出できない』という仕様になっております。
ゆえにタイマン勝負の場合、先に触れさえすれば必ず勝てるというガリウスルール(勝手に命名)で運営されております。
つまり攻撃力は最低限あればよいことになります。もちろん迅速に処理できるに越したことはないですが。
これらの事象を鑑みるに、斬属性の武器は低レベルに抑えて用いるとよいと思われます。
◇短剣
リーチは短いですが、とにかく攻撃速度が速いため、『先に触る』ことが容易な武器です。
『人型の敵に後ろから攻撃するとダメージが増大する』という特性も、その役割ゆえに役立つ特性です。
ただし蛇系(食人草も含む)が苦手です。別の攻撃手段を使うべきでしょう。
『アジャンティの短刀』というユニークアイテムが強力かつクエストで簡単に手に入るのも魅力です。
火炎魔術師の懐刀として良いのではないでしょうか?
短剣のマスタリーは移動速度を上昇させる効果もあります。探索が快適になるかも?
推奨レベル:5(アジャンティの短刀)
◇長剣
RPGの花形、ロングソードです。
ですが本作では冷遇されていると言わざるを得ません。
リーチも速度も半端で『先に触る』のが意外に難しいのです。
蛇系にも勝てなくはないですが、紙一重の間合いを見切る必要があります。間合い調整が苦手な人はしょっちゅう噛まれて毒に苦しめられることになるでしょう。
前半は隠しユニークの『シミアス』が強力です。コブリンやオークを次々に斬殺できることでしょう。
スケルトンにも単体なら使えなくはないです。
後半に『エクスカリバー』という強力なユニーク装備が比較的簡単なクエストで手に入りますが、正直誰に使えばいいのかわかりません。
怯まないアーマーには近接戦を挑むべきではないですし、魔術師系は接近できた時点で勝ちです。
ラストステージではいちいち戦闘しません。
完全な役不足となっております。聖剣に相応しい好敵手がいればなぁ……。
推奨レベル:5(シミアス)
◇槍
槍はリーチが長いため扱いやすいです。蛇も一方的に刺し殺せます。
攻撃力が低く、攻撃速度が遅いため、敵を倒すまで時間がかかりややまどろっこしい展開となります。(特に序盤は)
ですが、槍には独自の長所があります。それはマスタリー。
槍のマスタリーには『同時攻撃数』を増やす効果があります。
本作では『敵が重なっていても一度に攻撃できるのは一体のみ』というun無双ルール(勝手に命名)が採用されています。
槍はそのルールを一部破ります。(最大で三体)
さらに『スライサリング』というクエストで簡単に手に入るユニーク武器にも『同時攻撃数』を増やす効果があり、マスタリーのものと累積するようです。(最大で四体?)
このため、実はスケルトンに対して有利な武器となっております。
属性的な相性はよくないのですが、群れを成して襲ってくるスケルトンに真っ向勝負が挑めるのは槍だけです。鈍器を食ってますね。
遠隔に火炎魔法を選択しなかったならば、槍はイチ押しです。
ただし、マスタリーを貯める必要があり、何度も死にまくってリセットされるようでは有効活用はできないしょう。
推奨レベル:8(スライサリング&マスタリー2)
三種類の打属性近接攻撃
本作は打属性が有効な敵が多く存在します。
ですが様々な理由から『鈍器ブンブンゲー』にはなっていません。
ある意味、斬属性以上冷遇されていますが、それでも打属性の武器を一種選択するべきでしょう。
◇鈍器
こういう『渋い』RPGではいぶし銀の活躍をすることが期待される武器種です。
ですが、本作では属性的に有利な敵がことごとく近接戦NGの敵ばかりです。
スケルトンは群れで襲ってくるため前述のun無双ルールに阻まれます。
勝てなくはないですがダメージ覚悟の消耗戦になるか、時間のかかるステルス戦になります。
怯まないアーマー系は絶望的です。レッド、グリーンは超絶DOTを持つためちょっとスタックするだけであっという間に致死量に達します。真っ向勝負はガッちゃんがいない限り不可能です。
そもそも魔法使いは杖を使うし、弓使いならメルトロスで大抵なんとかできる。スケルトンの群れは槍でもいい。
ついでにレベル5ユニークの『キャシール』も付与されるのが冷気属性と、鈍器の仮想敵とかみ合ってません。うぬぬぬぬ……。
とはいえ威力自体は高いので、「ダメージを受けてもごり押しでも、とにかく高速でスケルトンを潰さなければならない」という状況では有効です。
魔術師の墓や光の精霊救出などが該当します。(インビジビリティという手もありますが)
推奨レベル:5 またはいいエゴアイテムを拾えたらそれに合わせる
◇杖
魔法使いのお供。魔法の威力を強烈にブーストします。
また打撃武器としてもなかなかのものです。研究所の電撃機械クモ(魔法耐性持ち)を砕くぐらいなら十分可能です。
群れからはぐれたスケルトンに奇襲をかけることもできます。
この武器も鈍器を食ってますね。
推奨レベル:欲しいランクの杖に合わせる
◇斧
斬属性も併せ持っているようです。
使ったことないのであまり詳しいことは言えませんが、有効なシーンが思いつきません。
リーチは短く、攻撃速度が遅いため『先に触る』のが難しい上、蛇とも戦えない。
一つの武器で斬打双方を扱う必要は特にあると思えないし、そもそも魔法使いは杖で打撃をまかなえる。では弓使い向きなのか?う~ん。
スケルトンにもアーマーにも有利ではないでしょう。
全武器の欠点だけを合わせたブロンのような存在のように思えます。
斧見てるか?
秘術使いがスケルトン軍団にバトルクライをかけると強かったりするんでしょうか?
推奨レベル:?
防具と体格
本作の防具は『鎧』と『ローブ』に分かれています。
『ローブ』は魔法の威力を高めるものが強力ですが防御力も低いため、諸刃の剣です。
『ローブ』なしでもスケルトン軍団をファイアブレス一発で吹き飛ばせる程度の火力にはなるので(ノーマル時)、『鎧』の方が安定すると思われます。
HPを高める『体格』スキルはこの手のゲームでは必須のように思えますが、今のところ初期値でも困ったことはありません。本作ではスタックしたDOTが死因の大半になるので、少しHPを上げても焼け石に水のように思えます。
ハード以降では必要になるのかも。
補助魔法と調合
遠隔、斬、打の三種類の攻撃手段と、鎧、ローブの防具どちらかを選択したのなら、残るは補助魔法の選択になります。
この辺りがプレイヤーの個性の出るところでしょうか。
◇回復
どんなキャラクターでも最低3はとるべきでしょう。
普段はリジェネレーションを使い、間に合わないときにヒーリングで足していきます。
スローポイズンは総ダメージ量が変わらないそうです。
推奨レベル:3 or 8 or 12(リジェネレーションorキュアポイズンorインプルーブドリジェネレーション)
◇精神
スリープ、スリープ、スリープ。
とにかくスリープ、本作最強の魔法です(断言)。
少しでもつらいと思ったら迷わずスリープしてしまいましょう。
いやらしい位置にいるヘルム系などに効果覿面です。
苦手属性のアーマーは眠らせて戦わないという手もあります。
ボスが吐き出す従者にも効果があります。
もちろん終盤の魔術師軍団にも有効です。
いろいろ試してみましょう。
魔法使いならブライトマインドも便利です。必須ではないですが。
上級の魔法は特に必要ないかなぁ……。
推奨レベル:5(ブライドマインド)
◇秘術
diablo2のネクロマンサーごっこをするための系統?
でも倒されるたびにいちいち補充に行くのもなぁ……。
デッドリークラウドはスペック自体は強力ですが、『生きていない敵』には効きません。
つまりスケルトンにもアーマーにも手が出せない。
本格的に使ったことがないので後日加筆しようと思います。
レイテントライフがDOTをリセットできるならそのためだけに4とるのも悪くないかも。
推奨レベル:4?(レイテントライフ)
◇神聖
そこらへんの雑魚スケルトンには使わないで、神の恩寵をためた方がいいです。
神聖属性しか効かない敵が存在するので。
強力ですが用途が極めて限定されているため、上げる必要は感じられない。
光の精霊になんとかしてもらう系統という印象。
高難易度で火炎も槍も使わないキャラクターには必要になるかも。
推奨レベル:1
◇変化
人によって使うか使わないかがはっきり分かれる系統かな。
メタルトランスミュートは金策向け。いろいろ実験したい人、苦手属性のアーマーも倒したい人向け。
脳筋向けの補助魔法もあるけど、本作でそんなに攻撃力が欲しいことないような……。
一撃ロマン派向けでしょうか?
ポータル二種はチャレンジに便利。
推奨レベル:4 or 14(メタルトランスミュートorヘイスト)
◇防御
リフレクトショットのためだけに存在している(断言)。
出番はラストステージぐらいだけれども、そのラストステージの最後の最後で絶対にミスりたくないという人向け。少なくとも殺される心配はなくなる。14振る価値があるかどうかはあなた次第。
推奨レベル:14(リフレクトショット)
◆調合
ポーションの調合は素材集めも含めて面倒ですが、序盤から上位の補助効果を用いるには調合に頼るしかありません。
特にインビジビリティはどこにも落ちていません(私の知る限りでは)。
地下墓地でインビジビリティを投入したいなら必須です。他にもキュアポイズンを庭園で使えたりします。
推奨レベル:6 or 8(キュアポイズンorインビジビリティ)
実際のビルド例
いずれも15レベルを想定しています。
◇初心者向け火炎魔術師
短剣:5
杖:15
鎧:14
火炎:14
冷気:4
回復:8
防御:14
調合:8
総計:74
調合は面倒なら外してもいいです。
オプションで冷気9、精神5、変化4などもあり。
強気にローブを使ってもいい。
回復もお好みで3 or 12に。
◇アーマー皆殺しにしたい冷気魔術師
槍:8
杖:15
ローブ:11
冷気:14
回復:8
防御:14
調合:8
総計:71
レーファ(巨大ガニ)戦で地獄を見せられます。なにかいい対策ないかなぁ……。
◇俺は馳男として知られているが(弓使い)
槍:8
弓:12
鈍器:5
鎧:14
冷気:4
回復:8
防御:14
調合:8
総計:65
本当は剣を使いたかった……。